トラジMRI

11月9日(水)MRI検査に高速道路を乗り継いで1時間半の病院へ。

検査結果は、なくなってはいないが小さくなっているという想定内。

先回の説明で播種性と言われたが、脳幹以外の説明はあったのかなかったのか動揺

していて覚えていない。



今回の説明は3カ所。

脳幹部分・・・・小さくなっている

右脳部分・・・・小さくなっている

左目の視神経部分・・・・炎症あり(先回との比較説明なし)



フィルムを見ると脳幹部分は明らかに小さくなっているが、右脳と左目の視神経部分は

素人目にはよくわからない。

発症当時、お座りをすると右足が後ろにスーッと滑っていた。

これが右脳の炎症の症状かも。現在この症状はない。

ちゃんと片足を大きく上げてチッチができるか、散歩の時にチェックしている。



左目に関しては、11月2日に一日置き1錠から0.5錠に減薬を始めたが、その日の夜から

直ぐに異変が起きた。

涙が出て目がショボショボになり始めたのだ。

これは今年3月初めから6月初めまでの症状と全く同じ。

3か月間角膜炎の治療をしていたが、その後眼科センターの検査で角膜も網膜も全く異常

なし、脳炎であろうと診断された。



結果、0.5錠の減薬は中止。

かかりつけ獣医師のお話では、トラジの体重で一日置き1錠はさほど負担にならないとのこと。

心臓とつながっていて、突然死の恐れもあると言われた脳幹部分の炎症が小さくなっていた

ので少しホッとする。

脳幹に関しては、日頃おもちゃをくわえて首をブルブルしているのを見ると安心。

このままずーっと現状維持で続いてくれればいいのだが、楽観できないことも承知している。



MRI検査を受けた病院は最新のMRI装置を持つ病院。

獣医師が10名ほどいる。

脳炎の治療をしている子もたくさんいるのではと情報が知りたくて、「こちらの病院で

脳炎の子はいますか?」

と尋ねたところ、


先生: なかなか2回目を撮らせてもらえないんですよね・・・。

私 : ??  いえ、えっと、あの〜(この後何言ったか記憶不明)

先生: なかなか2回目・・・・(同じ返事)

(その後の会話はっきりとした記憶なし)


何だか質問と答えがちぐはぐだが、結局MRI検査を2回する子は稀なことだけが分かった。

一(いち)病院では治療資料になるほど脳炎患者の子自体が少ないのかもしれない・・・。

もしかしたら予後の良くない子が多くて、先生は言葉を濁したのかも・・・。

想像しても堂々巡り。

何しろ私ときたら緊張のため、先生とうまく会話できずちぐはぐになってしまうし・・・。



トラジは喜んでお出かけしたのに病院に連れて行かれて、診察台の上でブルブル震えていた。

午前10時50分に預けて、午後5時に迎えに来る約束をして病院をあとにした。

診察室から出る時、不覚にも涙が出そうになった。

飼い主の感情が移るのを避けるためだろう、トラジを撫でようとした私を看護師さんがサッとさえぎった。

夫が診察室の扉を開けながら「トラ、バイバイ」と言ったので、「バイバイはだめ!」

と思わず怒ってしまった。

トラが一番嫌いな言葉は「バイバイ」なのだ。

「おいで」と言っても来ないときに、「バイバイするよ!」と言うとあわててやってくる。

「バイバイ」は罰則の言葉なのだ。

振り返ったら、これ以上ないくらい不安なウルウルの目を見開いてこちらを見ていた。

夫のバカ〜!



忘れもしない今年7月13日、左目が見えていないことに気付く。

7月19日、脳炎との診断を受け、まだ目が見えないだけのほうがどれほどよかったかと、

気が緩む度に涙していた夏の日。

「この子はこの夏を越せないかもしれない」と言って、こらえきれずワンワン泣いて夫を困らせた。


夏が過ぎ秋になり冬を迎えようとしている。

トラジは元気だ。







先回 脳幹

今回 脳幹
                                


 今回 右脳(説明を受けたのはおそらくこの画像では?)



先回 視神経?

今回 視神経?

 
斜め切りで撮った画像が50枚ほど。
たくさんなので、どの画像で説明を受けたのか脳幹以外はわからなくなってしまった。