不安の中の平穏

結局、母の検査結果はしっかりとしたものが出なかったが、先生は悪いものであると確信

しているようだ。

手術をするか、年齢や他の臓器のことを考えてそのままにするか・・・。

2月までに考えるということで、またまた先延ばしにしてしまった。

ゆっくりもしていられないけれど、とてもじゃないが直ぐには決められない選択肢だ。



緩和治療専門医だからではないと思うが、先生は手術には反対のようだ。

どうしたらいいのか・・・・。

どうしたら一番いいのか、5年先の未来に行って確かめたい。

それができたらみんな苦労しない・・・・。



生きとっても何にもいいことないなあと言う父と違って母は、やりたいことがたくさんあって

一生懸命生きている。


「お母さん、輝いて生きてるのに(自分で言うか・・・)、これからダメになっていくと思うと悲しいわ」

という母に、返す言葉がない。

父には「みんなそういうもんやろ」と言われたらしい。確かに・・・そうだが。



励まそうとすると「お母さん何とも思っとらん」と強がりを言うくせに、本当は怖くて不安で

いっぱいなのが分かる母に、昨日は私も参ってしまった。可哀そうで。

今朝姉から電話があったので、一部始終を話したら少し気持ちが楽になった。

姉は「そうか」と言って「・・・・」になっていた。

姉に移すと自分の不安が半分になって楽になるという構図だ。

姉には申し訳ないが、姉妹だからね。



けれど一番参っているのは間違いなく父だろう。

母に「オレをおいていくなよ」と言っているらしい。



明日は父の運転免許の更新に母とついて行く。

なにせすごい方向音痴の上に80歳ドライバーなので、教習場に無事着けるかどうかが心配。

アッシーを買ってでた。私もナビ子(カーナビ)が頼りだけど。

母の提案で、その後**公園辺りをぶらりとする予定だ。

両親と3人でのお出かけは何年振りだろ。

兎に角、母もまだそこそこ元気だし平穏だ。

不安の中の平穏。