カバーメイクと頸椎椎間板ヘルニア

新聞に「首特集」が宣伝広告されていたので早速購入した。

気になる記事は

首は動かさないと激痛こりからしびれ脳梗塞ボケまで招き老けが急に進む



私が頸椎椎間板ヘルニアになった一因は、やっぱりこれっぽい。

19歳からカバーマークで首のあざを隠すこと30年、カバーメイクが剥げて衣服に付く

ことを恐れ、首は思うように動かせずじまい。

カバーメイクをしたとたん首は緊張する。



忘れもしない社会人になって間もなく、先輩に呼ばれて身体ごと振り向いたら、「首、動

かせないの?動きが変だよ」と言って苦笑された。



おまけに不自然な首の化粧が恥ずかしくて、無意識に首をすくめて猫背で歩いてしまう。

これも社会人になって間もなく、同僚から「**さんはいつも下を向いて歩いてるな。姿勢が

悪い」と次長が言っていたと聞いた。

(この次長、スッピンの女子社員に「女ならファンデーションくらいぬろ」と言うセクハラ男でした)




やがて習慣になり、寝ている時も無意識に力が入っていることがある。

カチコチになった首の筋肉は衰え、椎間板が流れ出し、それを補おうとして骨棘ができた

ようだ。



頸椎症やヘルニアになりやすい人は

重い頭を支え筋肉も少ない首は誰もが痛めやすく、首を動かさない ・ なで肩 ・ 首が長い人は

危険  とある。



私の首は  ひどく  短い。

肩もなで肩では  ない。



結局、長年動かさなかったことが首の老化の原因っぽい。



血管腫を隠してくれるカバーメイク。

そんなところに敵がいたとは・・・・・。



カバーマークはオリリー夫人が油絵をヒントに1928年に開発したとか。

はじめてカバーマークを購入した際、パンフレットにオリリー夫人の写真とともに説明書きがあった。



油絵具は重ねると下の色をすっぽりと隠してしまう。

ナイス発明だが、油絵の具のようにべっとりとしたファンデを首や耳に塗ることまでオリリー夫人は

想定してなかったのでは・・・・。



だったらカミングアウトすればいいようなものだが、30年も隠して生きているとそれはそれは怖い。

知らない土地に越して、知らない人とはじめから関係を作っていくのならできるかな。どうかな。

自分を知っている人の前にある日突然スッピンで現れるなんてことはできそうもない・・・。



けれど高齢になったいつか、望むと望まざるにかかわらずカバーメイクできなくなる日がくるだろう。

怖いことではあるが、カバーメイクの弊害から解放され、19歳以前のアイデンティティが戻る時でも

ある。



たかがカバーメイク

されどカバーメイク