宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」
こちら(彼女の生い立ちや環境だが実際はどうかわからないけど)を
読んで聴くと切ない。
母へのレクイエムのような歌詞で聴くたびに涙がでる。
:汗ばんだ私をそっと抱き寄せて たくさんの初めてを
深く刻んだ
:揺れる若葉に手を伸ばし あなたに思い馳せる時
いつになったら悲しくなくなるのか 教えてほしい
私の母はまだ存命だが、認知症でイライラする毎日。
今朝もついつい怒ってしまった。
いつもは謝らない母だが、珍しく自分が間違っていると分かったらしく
帰った後しばらくしたら謝りの電話があった。
「ごめんね ごめんね」・・・・と。
:勝てぬ戦に息切らし あなたに身を焦がした日々
忘れちゃったら私じゃなくなる
母との関わりは勝てぬ戦だ。
なぜなら、母を愛しているから・・・・。
実家で食器洗いをしていると、買い物に連れて行ってと母。
今日はお化粧していないからダメだよというと、私の顔をじーっと見て、
だいぶ薄くなったねと。
最近首が化粧負けするようになったといって、湿疹ができている首のアザを見せると、
「首も化粧しないかんな・・ごめんな・・」と言って目を真っ赤にした母。
この先、病が進行していく母を罵倒する日がくるだろうか。
亡くした時、きっと夢の途中で目を覚ますだろう。
そしてこう思うのだろうか・・・。
:教えて 正しいサヨナラの仕方を
:思い出たちがふいに私を 乱暴に掴んで離さない
愛してます 尚も深く 降り止まぬ 真夏の通り雨